学校などで組織的にchromebookを導入する際、1番の恩恵は、セキュリティソフトの導入が不要で、セキュリティのアップデートも自動でバックグラウンドで完了してしまうことだろう。
これを手動でやっていたら、現場の担当者の負担は甚大だ。
そして、これと引き換えに、chromebookは自動更新の有効期限が決まっていて、この期限を過ぎると、学校現場などでは使い物にならなくなってしまう。
Auto Update policy – Google Chrome Enterprise Help
また、個人で使う際も、個人情報や金融情報など、色々な情報が漏れ出て、犯罪につながる可能性があることを考えると、自動更新期限が切れたchromebookは使い続けられない。
なので、機種を選ぶ場合は、もちろん、機能の比較も大切だが、自動更新の有効期限にも注意が必要だ。
例えば、今日現在、2020年12月なので、自動更新の有効期限は、実質下記の通りになる。
2024年6月まで使用できる機種は3.5年
2026年6月までの機種は5.5年
2028年6月までの機種は7.5年
そうなると、単純な価格比較ではなく、一年あたりの使用コストがはっきり計算できる。例えば、ACERの以下の機種が下記のようだった場合:
それぞれの参考価格を使用できる期間で割ると、それぞれの1年間あたりのコストが計算できるのだ。(参考価格は、2020年12月時点でのヤフオクの落札価格を参考にした。価格は変動するので、あくまで参考値である。)
Spin 11 (R751T)の1年間あたりのコストは、22,000円/3.5年=6,286円/年
Spin 311 (CP311-3H)は50,000円/7.5円=6,666円/年
Spin 512 (R851TN)は35,000円/5.5年=6,363円/年
今回計算してみると、驚いたことに、どの機種を購入しても、年間のコストはほぼ変わらない。機種の処分、再購入の手間を考慮すると、年間コストがほぼ変わらないのであれば長く使える機種を選ぶのも手だろう。
あるいは、いつまで使うかわからないなら、できるだけ初期投資の抑えられる機種を選ぶ、ということも考えられる。電池の消耗を考慮すると、サイクルを短く回す方がコストが抑えられる可能性もある。
使用期限がはっきりわかっているというのは、計画を立てる上で非常に有用だ。macにしてもwindowにしても、いつまでアップデートに対応するのかは神のみぞ知る、というのが現状なので、使用者も管理者もヤキモキするところだ。
また、chromebookの通常使用では、高いスペックが必要とされないので、数年前のものを使用してもイライラしない。なので、自動更新期限まではストレスなく使えることが期待できる。(Google Play対応などのメジャーアップデートには注意が必要。)
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