小学生の家庭学習にぴったりなノートパソコン:ASUS Chromebook C214MA(BW0028)

Chromebook

コロナで我が家の小学生の家庭学習が始まった

我が家の子どもたちは、もともとiPad miniを1人一台用意するような、親の私から見ても先進的な学校に通っていた。コロナの際の動きも早く、2020年4月には、一斉に授業がオンラインに切り替わった。教材やiPad miniを生徒一人ひとりに1セットずつ用意し、3月の最終登校日に受け取って持って帰ってきたのだ。

そして、いよいよiPad miniで家庭学習が始まったのだが、

1+1=□

このような、ちょっとした書き込みであれば、iPad mini上で指で「2」などと多少崩れても提出できるのだが、これが、

10+11=□
20+9=□
11+19=□

などとなっていると、指で枠におさまるように書くのも非常に難しい。プリントアウトして鉛筆で書いて提出、ということもできるし、もちろん、数枚のワークシートともなればそのようにするのだが、このような、数問、というときに、いちいちプリントして、となるとリズムに乗れないし、集中力が削がれてしまう。

それでも、新しいものは買わずに、半年以上指とプリントアウトで乗り切った。いざとなったら私の使っているMacBook Air 13inchを動員して。なんとなく我慢しながら。

ところが、2020年の12月、サイバーマンデーでASUS Chromebook C223という機種が、2万円を切る価格で出品されているのをたまたま見かけてしまう。え???ASUSUのノートパソコンが2万円???

そこからChromebookについて調べ始めたのだが、どうにも得体がしれない。昔耳にしたChromebookは、ブラウザしかないノートパソコンで、誰が何に使うんだろう、というイメージしか残っていなかった。しかし、Chromebookをメインで使っている、というブログもちらほら見かけるし、Androidアプリも使えるようになっているという。

物は試しに、と買ってみた。iPad miniより使える、という期待を込めて。

サイバーマンデーで購入したASUS Chromebook C223をAmazonの実力

この機種の魅力は、なんと言っても、2万円を切る価格と、0.999kgという重さ。それまで使っていたMacBook Air 13inchに比べると、圧倒的にコンパクトかつ軽量で、驚いた。

期待に胸を膨らませて液晶を持ち上げると、高級感はないが、よくまとまっているな、と感じた。いよいよ電源をつけると、あれ、おかしい、液晶が見にくい。MacBookのRetina液晶に慣れていたので、視野角の狭い液晶は、タイムスリップしたような感覚になってしまう。

ただ、指で文字や線を書く、という動作に変えて、ワイヤレスマウスを試してみなくてはいけない。マウスでいい感じに文字や線が書ければ、C223を子どもに使わせて、私のMacBookも子どもから取り返せるし、いちいちプリントアウトしなくても良くなる。

早速ダイソーで300円のワイヤレスマウスを購入し、使ってみると、ううむ、微妙である。ピンポイントな場所を指すのはマウスの方が確実に狙った所に行けるのだが、そこから文字として線を引いたりするとなると、その滑らかさはiPad miniと指の組み合わせのほうが勝るのだ。

ただ、リンクを開いたときの挙動など、iPad miniだけを使っていたときには気づいていなかった大きなポテンシャルをChromebookでは感じることができた。教材をGoogleスライドで受け取り、記載されたリンクを開くと、iPad miniでは、Googleドキュメントアプリなど、他のアプリが立ち上がり、元のスライドに戻ろうと思うと、Googleスライドアプリのホーム画面に戻ってしまう。それがストレスだったのだ。Chromebookでは、元のタブに戻っても問題なくリンクする前のページが残っている。

そこで私は、我が家にはどんなChromebookを迎えるべきかをより具体的に検討することにした。

(ちなみに、C223は、我が家の用途にはあいませんでしたが、用途を特定すれば非常に優秀なポテンシャルを持っていると思います。具体的には、拠点となる場所には大きな画面のChromebookや、外付けモニターを使用し、あくまで、軽量、コンパクトさを活かし、外出先に持ち歩くことに特化して使用する、という使い方にぴったりだと思います。)

我が家に必要なChromebookの再検討:見やすい液晶で手軽な価格でスタイラスペン対応で軽量

さて、これまでの反省を踏まえるとどんなChromebookにするべきか、見えてきました。

・見やすいIPS液晶
・重すぎない
・スタイラスペンが使用できる
・価格が安い

それぞれみていくと、見やすいIPS液晶にこだわったのは、ASUS C223の液晶が、子どもにも不評で、学習意欲のマイナスになってはもったいないため。また、同様に、食事するテーブルで学習するスタイルだったので、細かい持ち運びが多く、重くては億劫になってしまう。そして、プリントアウトするまでもないような課題については、スタイラスペンでちょこちょこ書いて提出できる。最後に、初めてのノートパソコンなので、扱いがわからず、ぶつけたり、落としたり、ということも考えられるので、できるだけ価格の安いものを探した。

その結果、下記の3つが候補に上った。

1.ASUS Chromebook Flip C214MA(C214MA-BW0028)

2.Acer R752TN-N14N (Spin 511)

3.Lenovo Chromebook 500e

どれもスペック上は甲乙つけがたかったが、結局、ASUS Chromebook Flip C214MA(C214MA-BW0028)とAcer R752TN-N14N (Spin 511)を購入した。

ASUS Chromebook Flip C214MA(C214MA-BW0028)の到着

ASUS Chromebook Flip C214MA(C214MA-BW0028)は、文教用に設計されただけあって、小学生の子どもにぴったりだった。

本体に収納されているスタイラスペンは、EMRという方式で、充電が不要にも関わらず、昔ながら汎用的なスタイラスとは異次元の正確性で、なんと、筆圧検知さえできる。僕がはるか昔に高いお金を払って購入したJOTという汎用のスタイラスペンがあったのだが、今や、同様のものは100円ショップで買えるのだ。

話は変わるが、子どものおもちゃの電池替え、筆者は、非常に面倒に感じるのだ。ちなみに、自分のガジェットの電池替えであれば、しょうがないと思えるのだが。学校の先生であれば、下手したら35人の電池切れに悩まされるので、尚更だろう。

というわけで、電池に思い煩わされることのない、EMR方式というのは、子ども向けであれば、最適解であると断定できる。

また、同様に、授業中に間違ってアップデートボタンを押してしまい、10分も15分も使えなくなってしまうようでは、授業に差し支えがある。それが年に何度か、そして35人分起こりうるのだ。iPadを導入している学校も多いようだが、iPadの場合も、アップデートは教師がコントロールする必要があり、非常に煩雑、ひいては、学校現場のブラック化に繋がるに違いない。Chromebookでは使っている間にバックグラウンドでアップデートが完了し、次回立ち上げるときに反映されている、という仕組みなのだ。

ただ、個体差なのかもしれないし、修正するものなのかもしれないが、ASUS Chromebook Flip C214MA(C214MA-BW0028)で悩まされたのは、一度下記のように広げて、タブレット的に使用した後、キーボードを使用しようと思うと、全く反応しない。誤作動しないように、回路をシャットダウンしているのだろうが、通常のスタイルに戻しても反応しないのだ。少し画面を閉じ気味にする、など、解決方法は色々あるみたいだが、うまく行かないときは、結局再起動している。

また、こちらも個体差なのかもしれないが、スタイラスペンの先と、カーソルが1ミリほどずれている。常にカーソルが1ミリ上なのである。修正したいのだが、まだ解決方法は見つかっていない。

しかし、軽さといい、質感といい、子ども向けであれば間違いなくベストチョイスである。

(気をつけていただきたいのは、ASUS Chromebook Flip C214MAにはいくつか種類があり、C214MA-BW0028にはスタイラスペンが付属するが、C214MA-BU0029や、C214-BU0030、C214MA-ENGにはスタイラスペンは付属しないのでご注意を)

続いて届いたAcer Chromebook Spin 511

続いて、我が家にAcer Chromebook Spin 511が到着した。

こちらは、エンボス加工が施してあるASUS Chromebook Flip C214MA(C214MA-BW0028)とは異なり、天板にはヘアライン加工が施してある。が、質感がなんとなくASUSの方がよい。スタイラスペンの書き心地もスラスラ書けるASUSとは異なり、キュキュっと引っかかる感じがする。ASUSのスタイラスペンでAcer Chromebook Spin 511で書いてもキュキュっと引っかかるので、恐らく液晶の表面処理によるのだろう。シリコンスプレーでも塗ってみようか。

他の使い勝手はすこぶるよろしく、キーボードを使いたいときに反応しなくなるようなこともなく、スタイラスペンの先端とカーソルもぴったりだ。

この製品も、子ども向けであれば最高の機種の一つだ。ただ、2021年3月現在、すでに販売終了となっている。

さて、Lenovoの500eであるが、スペックは同様だったので興味はあったのだが、実売価格が高止まりしていたため、残念ながら最終的に購入には至らなかった。

おまけ:EMR対応のスタイラスペンはサードパーティ製のおしゃれなものも購入できる

電池不要でありながら、非常に感度良く使用できる優れた方式であるEMR方式ですが、パソコンメーカーだけでなく、文房具メーカーなどからもおしゃれなペンが出ているのも嬉しい。

設計士にも愛されるザ・プロ用ペンといえば、STEADLERだが、EMR方式のスタイラスペンを発売している。

こちらはカジュアルな万年筆で人気を博したLAMYのEMR方式のスタイラスペンだ。

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