「好きなことで生きていく」という言葉が一世を風靡「好きなことでは生きていけない」って言ってる人はいるのか。検索してみると、やはり出てきました。
そのものずばりのタイトルの記事までありました。
上位3つの記事の論調を大雑把に言ってしまうと、
・好きなことではなく、必要とされることをやれ
・才能、行動力、努力が必要だ
・寝食を忘れて打ち込めるものがないからできない
・YouTuberが稼げるのはたまたまだ
ということでした。
なるほど、と感じましたが、好きなことで生きていく、を始められるのは、年齢制限、つまりタイムリミットがあるよ、ということを申し添えておきたいと思います。
実は、親元から自立し、時間もお金もある程度自由になった人でも、人生のある段階で、初めてで、不得意なことをひたすらやり続けれなければならない、という時期があります。
それが、子育てです。
例えば、妊娠・出産はアウトソーシングしたり、得意なチームメンバーに任せることはできません。そして、食事を用意したり、オムツ替え、授乳など、両親がやらなければならないことがあり、多大な時間も労力も割かなければならないのです。ベビーシッターさんや保育園に預けて、ある程度アウトソーシングはできますが、最終的な判断はやはり両親に委ねられています。
特に一人目の子育ては、誰にとっても、初めてであり、超難易度のプロジェクトです。これがうまくできず産後うつ、育児放棄、など、たくさんの初めて体験する問題が発生し続け、一つ一つの問題のサイズがビッグサイズです。
ですので、この時期は、好きなこと、得意なことだけをやっていればいい、というのが通用しない時期です。生まれてきたばかりの子どもを抱えて、寝食を忘れ、子どものことを忘れて好きなことに熱中していたら、子どもの生存が危ぶまれます。
では、子どもができたら「好きなことで生きていく」に挑戦することはできないのでしょうか。私は、子どもがある程度大きくなって、移動手段を獲得するようになれば、また「好きなことで生きていく」に挑戦するチャンスが出てくると思います。
一方、「好きなことで生きていく」のは、いつから挑戦できるようになるのでしょうか。「好きなことで生きていく」に本格的に挑戦するには、自分の資産と呼べるものがあり、時間を自由に使えることが必要です。
親から資産を受け継いでいて、大学に進学しようと思っていない、あるいは、大学通いながら両立できるようであれば、18歳頃から可能でしょう。一方、金もコネもアイデアもなく、22歳で大学を卒業して働くとなれば、3年働いて貯蓄もしっかりしていれば、ある程度の期間、お金が入ってこなくてもやりたいことにチャレンジできるでしょう。高校、大学は卒業するように言われるおうちもあるし、短大・大学進学率83.5%なので、他の道はハードルが高いですが。
この間にやりたいことで稼げるようになって、子どもができる前にマネタイズができていればバッチリかと思います。
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